一級建築士の資格を持つ私がマンションをフルリノベーションした実体験に基づく話
ⅶ.設計打ち合わせ その2!
こんにちはー!ツバケンクエストの開設者tsubameです!
今回は前回からの続きで、設計打ち合わせにおける現地調査での変更内容を我が家を実例に挙げていきますので、参考にしてください。変更内容は下記の項目になります。
①浴室の位置変更
②トイレの位置変更
③洗面所の位置変更
④天井高さ変更
①浴室の位置変更
浴室の位置の変更は、前回でお伝えした通りで、ピットの位置と梁、配管ダクトが関係します。当初のプランでは浴室を移動させて、ピットの分は全体の床自体を上げて対応しようと考えていたのですが、天井裏が思ったより高さがなく、換気のダクトが天井より下で通さないと収まらないとのことで、大移動は断念しました。しかしながらプラン上は全く同じ位置とはいかなかったので、少しの移動で計画したのですが、今度は梁が浴室のユニットに干渉してしまい、収まらないとのことで、仕方なく収まる位置で再検討を行いました。結論として、浴室の移動には床だけでなく、天井裏の懐も必要なので、高さに余裕がある場合は、気にしなくてもいいですが、余裕がない場合は移動は困難ということです。
②トイレの位置変更
こちらも水回り関係になります。トイレの位置については位置というよりは向きの変更になります。元々のトイレが壁排水用のトイレであり、PSの受け口に繋がっているのですが、当然リノベーションは想定されてないので、受け口の高さが元々のトイレの排水管に合わせた位置になっております。この高さは配管の勾配も考慮した高さになっている為、便器の位置や向きを変えたりすると、配管勾配の関係から受け口の高さと改修後の配管高さが合わなくなります。我が家は床を全体を10cm程度上げていたので、その中で配管勾配が取れる位置に変更となりました。結論としては、トイレも浴室同様に移動する場合は床下の配管勾配による為、大移動は難しいという事です。
③洗面所の位置の変更
これは①の浴室位置の変更に伴っての変更になります。正確に言うと、洗面所の洗面の位置の変更ですね。洗面は浴室、トイレと同じく、給水・給湯管、排水管がセットになります。ただし、洗面はある程度の移動はできます。なぜなら、換気は関係ない為、天井に制限がないのと、給水管、給湯管は床下にスペースがあれば、管を伸ばして、立ち上げることができます。制限を受けるのは、排水管であり、勾配が取れる範囲内での移動となります。我が家では①.②のプラン変更に伴い、スペースがうまく収まらなくなった為、変更となりました。
天井高さの変更
最後は天井高さの変更になります。我が家では床下の配管スペースの確保の為、床を10cm程度あがたおります。その為相対的に天井が低くなってしまうので、天井はできるだけ上げて欲しいと依頼しました。しかしながら天井裏のダクトや、照明器具の仕様により、天井を下げなくてはならない部分がどうしてもあり、変更をすることになりました。天井についても、余裕があれば懐に余裕を見ておくことをお勧めします。
以上が解体後に発覚した事による変更事項となりますので、現地確認の際に、念入りに確認致しましょう。
本日は以上になります。ではまた!
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