Lv03. 一級建築士が教える、マンションリノベの極意【中古マンションの下見のポイント!その1】

リノベーション

☆一級建築士の資格を持つ私がマンションをフルリノベーションした実体験に基づく話☆

下見のポイント!①〜③

こんにちはツバケンです☆

今回は物件を下見するときのポイントをお伝えいたします。

下見というのは、自分で探した物件を実際に見て確認します。入居者がいる時は、住まわれてるところにお邪魔するので、変な感じがしますね 笑

しかも私の場合は、フルリノベの予定なので、全部壊すことを考えると、なんだか少し申し訳なかったりしました。

前置きはこのくらいにして、下見の際にいくつか見るべきポイントがあるので、お伝えいたします。

①構造

②窓

③水回り

④梁

⑤前入居者の情報

その他にも横長縦長、方位、築年数とかもありますが、その辺りはネットでわかるので割愛します☆

現地では上記6つは確認してください。

①の構造は超重要です。建築に携わっている方なら分かると思いますが、建物には壊せない部分、構造体と言うものがあります。人間の骨にあたるもの。また、RC造でもラーメン構造と壁式構造があり、ラーメン構造は柱と梁で支えている形式で、壁式は壁によって支えられている形式になります。

リノベーションにおいて注意しなくてはならないのは壁式構造になります。なぜなら壁が壊せないので、その壁によって間取りが制限されるからです。うまく壁を使って設計する方もいますが、当然無い方がプランの自由度が上がります。

図面を見た時に、柱がない場合は、壁式だと思ってください。自分の好きなようにプランニングしたい場合は、ラーメン構造を選んでくださいね!

次に②の窓ですが、こちらも重要です。窓はマンションの共用部分になる為、手をつけることが出来ません。新たに窓設置する等ももちろん出来ないので、ある窓を最大限に活用したいところです。そうすると開口部に合わせた間取りとなってくるので、①同様にプランが制限されます。

角部屋の場合は、2面若しくは3面開口になるので、反対にプランにバリュエーションが出てきます。

窓は採光だけでなく、換気も出来るので、居室には設けたいところです。※私の自宅では窓が取れなかった部屋があるのですが、換気扇を設けてなかった為、ドアを締めていると空気の澱み方が半端ないです!これは失敗ポイントなのでご注意を!

それと補足ですが、窓ガラスも合わせて確認した方がいいです。ガラスも単板とペアガラスがあり、ペアの方が断熱性が向上します。ガラスに爪を立ててみて、反射した爪が離れていれば、ペアガラスです。

と言うように、窓の位置はプランに大きな影響を与えるので、2番目に書かせていただきました!

続いて③の水回りです。水回りは下見の際は分かりにくいですが、水を使う機器には当然、給排水管が繋がっております。マンションの場合は、給排水が上下階につながる部分(パイプスペース)の位置が変えれないので、水回りの大幅な位置替えは、難しいです。全体的に床を上げたりして、床下に配管スペースが設けられる場合は、変えることが出来ますが、その分天井高さが低くなるので、出来るだけずらさないように計画した方が、ベターです。

私も当初、大きな位置替えを考えていたのですが、上記理由で大幅な位置替えはしませんでした。水回りは配管ルートをセットで考えないといけないので、下見の際は水回りとパイプスペースの位置も併せて確認しておきましょう。

少し説明が長くなってしまったので、④の梁は次回は説明いたします!

ではまた!

 

 

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